2012年1月10日火曜日

樋口恵子(東京家政大学教授79歳) ・老いて働き お役に立って幸せに

 樋口恵子(東京家政大学教授79歳)   老いて働き お役に立って幸せに  
1937年生まれ東大卒業 若くして夫をなくす 
評論活動 東京家政大学教授となる 
1983年NPO法人高齢者社会を良くする女性の会を50歳の時に立ち上げる
昨年「女一生の働き方」を出版 
超高齢者社会 65歳以上が4割を越す時代が来る 
社会全体がどんなビジョンを持ってゆくのか見えていない
心臓を止めての大手術を経験した 
4時間を越す手術 病気をすることによって 健康 食べること 運動をすることが大事だと感じた
人生100年を生きようと思ったら それなりの責任と努力をしなくてはいけない

2010年「女一生の働き方」 
BBからHBへ  BB→貧乏ばーさん HB→ハッピーばーさん 花咲かばーさん   
人生が長くなるなればなるほど その前の時代のつけがが老いに回って来る 
人生50年60年の頃はある意味でそれで辻褄が合っていたことが、人生100年 90年 6割増しになっている 
50年60年の時代にはいろいろな制度もそれなりにかつては成り立っていて世の中は回っていた  
80歳前後は6万円 一人暮らしの場合には女性の方が貧困率が高い 
女性の方が長く生きなければならない
ボーボワール 「人は女に生まれない 女になるのだ」 
私は「女は貧乏に生まれない 女を生きて貧乏になるのだ」 女を貧乏にさせるシステムがずっと有って、女は誰かの配偶者としてやっと保障される 
戦後サラリーマンを中心にしているので底からこぼれおちる女達はかなり多く貧乏に落としこまれてしまっている 
 
これから本当にその様な女性たちが長生きしますから つい最近も生活保護世帯が今までにない数になったと云われそのうちのかなりの比率が高齢者なんですね
現実に示されている資料から言うと貧困な高齢者の女性が沢山入っている、国家社会の問題  
老働力 女は外で働かなくていいと家の事だけしてればいいとかつては位置付けられてきた 
中高年女性は未開の沃野と言ったらいいと思われる 
これからは人生100年時代はワーク、ライフケア (広い意味での) の三身一体の社会だと思うんです 祖母力 祖母が孫の面倒をみる事によって母親が仕事を出来るようになる 
よりよい自立を助けてゆく これからの社会に必要になって来る  
生身の人間を支えてゆく より良く命を花咲かせるようにする ケアの仕事が必要になる 
3本柱の一つ 生活を支える仕事がお金になる時代になった
年を取って来ると妻も病むことが有るし 男の生き方を考え直す良いチャンスだと思います 

手を差し伸べてゆく社会 セルフケア 他者へのケア 女性がリーダーシップを取れる場が出来つつある
70代で介護、家事労働 意欲的に労働している 挑戦している 
介護系の資格を取る  無償の労働が有償の労働になって来た 
所得の高い人ほど寿命が長い傾向がはっきりある 
男性は特に顕著  女性は男性ほど顕著ではない(身の回りの生活を自分でこなせる)
農村地 組織しやすい 
安曇野 JAと繋がり畑を借りて 菜種油を作って学校給食に その他に利用したりする
会員同士の助け合い ワゴン車を購入して移動販売車として活用 働く事 近所の人に褒めてもらう事がうれしい
一人ぼっちにしない 人に役に立つ 働く事こそ これから人生100年社会特に高齢の女性たちを中心に日本を良くしてゆくことなんじゃないかと思う
人と人との係わりの中で自分も元気になってゆく