2012年12月25日火曜日

徳永二男(ヴァイオリニスト66歳)     ・ヴァイオリン一筋芸の王道に挑む

徳永二男(ヴァイオリニスト66歳)       ヴァイオリン一筋芸の王道に挑む  
昭和33年 6年生の時に 第12回全日本学生音楽コンクールで全国大会で第一位を受賞 
桐朋学園大学 音楽科に入り、斎藤秀雄さんに師事されました
昭和41年に当時日本の楽団史上最年少の、コンサートマスターとして東京交響楽団に入団 
昭和51年NHK交響楽団のコンサートマスターに就任
N響を退団された後は、ソロ、室内音楽に専念される一方、指揮者、音楽監督としても活躍されています 
そして2008年からは徳永二男の挑戦と題して,10年間毎年一回 リサイタルシリーズに取り組まれています  今年10月で半分の5回を迎えました   

年越しコンサートを港未来ホールで20年間行っている  
40数年前にベルリンに留学していて クリスマスを経験した 忘れられない
東京でいう銀座通りが綺麗で歩いているだけでわくわくした 
 一番中心にツォー駅 そこの横に戦争で壊れた協会が残っている
隣接した新しい教会でコンサートがあり、そこに連れて行って貰って感動した 
 正月よりもクリスマスの方が盛り上がる
リサイタル 5回目になる  一回目と5回目では演奏の質が自分でも変わってきたと思う  
2年、3年先の曲を頭に入れて勉強し始めている

準備段階も長い  
課題をもって自分自身が少しでも高いところにいけるように、表現、 他の芸術の経験も有るのでその時の感動をどう表現できるか挑戦している
音楽家としてヴァイオリンは楽器としては変な持ち方をする 
音楽家としての寿命としてはヴァイオリンは長くない  指揮者が一番長い
我々はどうしても身体を使わなくてはいけない 
全身運動 どうやって表現することが出来るか 黙っていると技術は下がって行ってしまう
挑戦と言う気持ち 技術的にも、出来るだけ保ちたい あわよくば上昇したい  
日々工夫と言うか自分の筋肉をばらばらにして、心に感じたことをどうやって音で表現するか  勉強を重ねてきた 
  
楽器を弾くと言うことは常に全身運動ですね  
自然体と言うものをきっちり頭に入れて勉強してそのうえでの表現 簡単に言うとそういう事です 10代、20代、30代でも 譜面を見てステージで消化するのに5分で出来たものが時間がかかりますけど、 しかし時間がかかると言うことはいいことだと思う  
若い人達の工夫と 66歳の工夫は違うと思う  
若い人はより正確さ、テクニックの歯切れ、よりスムースに、より流暢に、より指も早く、如何に技術をアップするか
我々は如何に現状を維持するかを考えている
ヴェートーベン 10曲 クロンツエルソナタを2曲弾く  ブラームス3曲を中心にやっている  
バッハの6曲 
父親はヴァイオリニスト 4歳のころにいきなり 呼ばれて ヴァイオリンをもってみろと言われて 動かしてみろと言われた
 
これはいけるかもしれないと言われた
鷲見三郎先生に習いに行った  家でも厳しく教育された  
理由としては父親が音楽を始めたのは16歳 
(ラジオでクラシックの音楽を聞いたら、いても立つっても、居られなくなり、親の反対を押し切って東京に出てきた) 
ヴァイオリンを勉強し始めて高校に行きながらアルバイトしながら、勉強して 一生懸命勉強してた 父親も苦労して東京音楽大学に 東京交響楽団に入団した  
そのころから外国からもいろいろな先生が来るようになって、父親も指導を受けたが、言われることはよくわかるが、どうしても技術的に付いていけない  
矢張り音楽は3歳、4歳、5歳からでないと駄目だと思うようになった  
子供に夢を託す(当時音楽を志した人達の主だった)  桐朋学園大学  斎藤秀雄先生(チェロ)    室内楽を小学校の5年生の時から習った

オーケストラで皆と一緒にやるのが楽しかった  
アメリカに演奏旅行に行った(メンバーは素晴らしいメンバーだった) 
鷲見三郎先生は基礎をしっかり教える先生だった
NHK交響楽団 コンサートマスター 29歳の時  日本のその楽器のトップの人がやっていた 
浜中浩一(クラリネット) 千葉かおる(フォルン) 北村源三(トランペット) 霧生吉秀(ファゴット)
リハーサルの時に指揮者が注文を付けた時に演奏者との仲介役をする  
信頼して貰って初めてできる  
指揮者も優れた人が沢山いた  マタチッチ先生氏(85歳) 車で迎えに行った  
先生に引くつけられる 手の動きではなく解る 先生の懐に入り込む
こういう音楽家に成りたいと思った    ヴァイオリンと対話をする 
運動選手(アスリート)と同じ  腕、手、指は自分にとっては道具ですね

解りやすくいうと 譜面はメッセージ 頭でデザインする  そこから指示がでて、手が動く  
自分の道具を常に信頼のおける道具に、しておかなければいけない
腕と、手と指を常に鍛えて鍛えて訓練しておかないと駄目 日々工夫で、一つ簡単に言うと余分な力を抜く、脱力 、音まで脱力しては駄目
音を支えるための筋肉は必ず必要  でもそのほかの力は必要最小限度 
余分な力は使わない  ここのところは非常に大切です
常に日々工夫です  自分の身体に興味を持ち続ける 
もっとこうなるんじゃないか ああなるんじゃないかと日々工夫して実際やってないとなかなかできない
43年ぐらい教えている  優秀な方が沢山出てきている  
三浦章宏(東フィル)、小森谷 巧 (読響)  扇谷泰朋(日フィル) 等 コンサートマスター さらにその2代目

ドイツ国際コンクール 16歳で史上最年少で」優勝した 三浦文彰  お母さんも生徒だった  小林美樹  ポーランドの国際コンクール(世界の頂点のコンクール)で2位
音楽監督も始める アイザックさん(82歳) アシュケナージピンカス・ズーカーマンジュリアン・ラクリン、 マイスキー 世界の頂点の方が来て下さる
指揮者とオーケストラの一体感の有る音楽をつくりたいと思っている
健康が一番大切でやっぱり身体に何か問題があると演奏も駄目だと思います