2013年10月17日木曜日

久本雅美(女優、タレント)      ・私のがむしゃら時代

久本雅美(女優、タレント)    私のがむしゃら時代
昭和33年、大阪出身  子供の頃から周りを笑わせる面白い子でしたが、お笑いの世界に入るつもりはなかったと云います
大きな転機は、短大を卒業して、将来の道を模索していたところ、友人と上京して、たまたま東京ボードヴィルショーの舞台を観たこと、あまりにかっこいい笑いの舞台に、久本さんは劇団に入り、女優になることを決意します
然し、当時団員の募集は無く、両親も強く反対しますが、そこをがむしゃらに頑張り、最後は主催者の佐藤B作さんの面接にも合格、晴れて東京ボードヴィルショーのメンバーになります
然しそこからが女優として、コメディエンヌとして大きな試練でした

父はトラックの運転手 母は保育士  弟、妹の5人家族
親戚関係では私が一番無口でした  父が一番元気で面白い人です 母も朗らかです
私は完全に父親似です    小学校3,4年ぐらいから変わってきた
高校の時に朝礼の時に、朝礼台に立たされて、日本一のおしゃべりですと、校長先生か、教頭先生に紹介されて、皆が立ち去るまで立たされていたことがある
小学校の作文は、将来は男の人に混じって仕事をしたいと書いてあった(新聞記者に)
大学の時に、ディスクスジョッキーになりたいと思って、話し方教室に1年間通った
東京に遊びに行き機会があって、東京ボードヴィルショーを友達と観に行く

新宿、アシベにいく 「7人の侍」 パロディー おなかを抱えて笑った 
吃驚するぐらいかっこよかった
そこで、お笑いの女優になろうと思った 血が騒いだ
東京に行くために、お金を稼ぐために朝から晩まで働いた(昼間はデパート、夜はスナックなど)
行く、3日前に親に話す 両親ともきょとんとしていた (この時点では受かってなかった)
東京ボードビルショーの方には入れてほしいと、毎日電話していた
弟の車で運転してもらい東京に行く(でるときに父に会うが、ドライブに行くと云って出掛けた)
その時にラジオから、松山千春の「大空と大地の中で」 が聞こえてきて、自分の心と曲の内容がばっちり噛み合って、頑張れと応援歌に聞こえる 

家は決めていたので、友達と一緒に住む 稽古場の前をぐるぐる6周回る
扉を開いて、東京ボードビルショーに容れてくださいと大きな声で声を出す
佐藤B作がOKしたらいいからという事で家に帰るが、その時はどう家に帰ったかは判らなかった
佐藤B作に面接した  君は何ができるのと言われたが、何もできなかったので、「元気です」と言ったら、元気が一番だなと言ってくれて、入る事が出来た
柴田理恵がその前に入っていた
素人とプロの差は雲泥の差なので、厳しくてしょっちゅう怒られていた
お笑いとはどういう事か、四苦八苦していた  ドンドン自信を無くしていった
才能は無いんじゃないかと、迷いはいっぱいあった

兎に角、人と自分を較べるのは辞めようと、自分が面白がっていることは何かを探そうと、本を読んだり、舞台を観たりしましたが、一番は現場のたたき上げです
失敗して、反省して、やって失敗して、反省して、ようやく成功して、やって失敗して、反省してという舞台に立って現場で自分の中で積み上げてゆくことは、大きいと思います
1982年 22歳で入って25歳で辞める  劇団の旗揚げをする
自分が目指すお笑いはまだできなかった
二人羽織で顔をくずす、演技で面白がられたが、2回目は演技の無さが露呈して、受けなかった

次が女の囚人役でお笑いをとれば、罪が軽くなるという設定で、女4人が漫才をして笑ってもらって刑を軽くするという、封印していた大阪弁を使う
それまでは男性のつま的な役割だったので、女4人でやる事は画期的だった
始まったらどかんどかん笑ってくれて、終わったら皆感動してしまった
楽屋で抱き合いながら泣いた
軌道に乗り始めてTVにも、ではじめる  TVは瞬発力 スピードの速さは半端ではない
舞台は長く稽古をして、ふたを開けてみないと判らない  緊張感、充実感がある

舞台があるから今の自分がある  台本も書いたりして、あまりにも忙しくて、一杯一杯になる
TVだけにしようかなと思ったこともある
若手が必死になって頑張っている姿を見て、号泣して観ていた
終わって抱きついた、辞めるところだったので皆に元気付けられて、辞めることをやめた
両親にはいろいろと励まされた
下品だとか言われたりしたが、或るときに司会者が母にお子さんはこのようですが、どう思いますかと質問したときに、母は10人中10人が娘のことを好きだとは無理だと思います
だけど10人中2人が、家の娘を観て元気になってくれたら嬉しいです
その2人を大事にしたい、大事にしてもらいと思ってるんです、と言ってくれた

「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」  母に、前で何百回言われたか、判らない
お金はとても大事だから、価値ある使い方をしなさい
結婚はやらなくても、やらなくてもどっちでもいい、だけど彼氏を持つんだよ、心がぎすぎすするから、と母から言われた
生涯現役でありたいと、思っている  お笑いの人生であり続けたい