2014年2月14日金曜日

尾原昭夫(民俗音楽研究家)    ・次代につなげる「わらべうた」「子守唄」

尾原昭夫(民俗音楽研究家)    次代につなげる「わらべうた」「子守唄」
楽譜や本を出したり、演奏会、講演を開いたりして日本の伝統音楽ウィ継承する為の活動を続けています。

昨年3月に「子守唄と民話」という石井雅美先生の編集で本を出して、もも太郎の子守唄を出しまして、作詞者が判らない判らない、第3節からの歌詞が解らないという事で、それを解明したいと思うのが私の主な狙いの文章です。
今井ただ子先生?のマリンバの先生 ボランティアで積極的にコンサートをやっていて、呼ばれて、岩手の廻れ水車、会津磐梯山などを演奏した。
国便時の泉ホールで音楽祭があってそこで、ハープとオカリナとしの笛とでん日本の音階をメインにした曲を演奏しました。

出雲神楽を聞きながら育った。
子守唄、童歌歌ったり、父も尺八を吹いていた。
出雲神楽の旋律が雅楽で使う龍笛?(横笛)を使う。  音律はしの笛とは違う。
一瞬の感動も大事、あるとき映画を見ていて、その時に「千鳥」の曲があって、日本の音楽は素晴らしいと思った。
昭和29年に島根大学音楽科入学、昭和33年卒業 上京して教員になる。
坂本義孝先生?が日本民謡集を纏められたものが2冊出ていて、演奏していた。
広島県の中国山地の近い方で中世から伝統的に伝わっている田楽がある。
太鼓に合わせ歌うが、それを編曲した合唱曲を合唱したりした。
主としてはバイオリンを4年間やるが、日本民謡にも触れた。
芸大の小泉文夫先生が日本伝統音楽の研究があらわされて、画期的な音階の研究で、その影響を受けた。
ドイツから作曲家のオルフが来て、器楽の教材を持ちこんだ。
童歌とか民謡を材料にして子供たちに合奏をさせると言うのが入ってきた。
童歌を中心に研究しなければという方向になる。
童歌は地方ではどう歌っているのだろうかとか、江戸、明治、大正と、時の流れに依ってどのように変わったんだろうかとか、遊びはどのようにしていたのかとか、疑問が色々浮かんできた。
研究してみたいと思って、文部省ん申請したら、道めてもらい、3年間助成をしてもらった。

秋田の童歌「上見れば」 編曲尾原昭夫
日本の歌と音階が大事。
日本の音階には4種類ある。 律音階、民謡音階、都節音階、琉球音階。 日本の音階の主要
其他に呂(りょ)音階 呂(りょ)陰音階がある。
大和琴の糸の音の調整が丁度律音階になっている。
平安時代に雅楽に春のやよいとか、君が代もこの律音階
民謡音階 かごめかごめ とか てんてんてんまり、とか庶民的な音階になる。
都節音階 うーさぎうさぎ とか 江戸子守唄 ねんねんころりよ 雅やかになる。
琉球音階 琉球諸島で主に歌われている。 

呂(りょ)音階 ド、レ、ミ、ソ、ラ、ド (ファとシが抜ける)  「島育ち」などもそう。
呂(りょ)陰音階 
地元の伝承の歌が歌謡曲にまで発展してっているんだなあという事が解ると思う。
似たようなのには宮崎の刈干切唄、岩手の南部牛追唄とか、けっこう広く存在する。
呂(りょ)陰音階も広い意味で日本の音階に含めていいと思う。
日本の音階には様々な種類があり、それぞれが独特の情緒を持っている。
世界にも珍しい。
富士山、和食は世界遺産としてもてはやされているが、伝統ある日本の音階も大変な文化遺産なので、21世紀も歌い継ぎ、この音階をもとにして、新しい発展を期待している。
西洋音楽に日本のわらべうた、 子守唄は圧倒されてしまっているが、次の世代に伝える動きが底流としてはある。

立川、八王子の太鼓のグループと交流があるが、お手玉の会(鈴木幸子さん?中心に)があり、今や市を挙げてやっている状況です。
最近はやらない様々な技巧があり、改めて習うと面白い。
きっかけがあると皆のってくる。
湯山晃子さん?とか落合美智子さん?とかが、子供たちを集めて童歌の遊びや歌をやったりとかそういう実践、幼児教育の場に行って普及に努めている。
小学校の教育現場、東京都の公立小学校の研究所があり、国分寺の小学校で低学年の童歌の
授業があり、見に行ったら童歌の音階を手の合図でやって、それから童歌を自分で作っている授業もあって面白かった。
萩京子さんの全国童歌の会がある
西舘好子さん 日本子守唄協会 全国的にコンサートを開いたりして活動している。
わらべ歌、子守唄は日本語に合ったものである。
子供たちの成長段階に合う。

生れて先ず、お母さんの言葉をきき、歌って下さるのが赤ちゃんに直に入る。
脳の奥にしまわれてて大事な宝になる。
目前に迫っているのが、国分寺、泉ホールでコンサートがあり、オカリナ、しの笛、ハープの組み合わせで、日本の春と言うタイトルで、天平の響きを再現したいなあと、夢を描いている。
越天楽、演奏したい、春のやよいを現代風に演奏したい。
子供たちの江戸時代から明治、沢山の遊んでいる絵だとか行事があるので、それらを資料として残して、これからの研究とか教育に役立ててほしいと思っている。
じゃんけんも研究している。 資料を集めている。
江戸時代の後期に子供たちが作ったと考えられる。
一躍全国に広がり、世界にも広がっている。
じゃんけんの文化史のようなものを書いておきたいと思っている。