2016年10月23日日曜日

奥田佳道(音楽評論)          ・奥田佳道の”クラシックの遺伝子"

奥田佳道(音楽評論)          ・奥田佳道の”クラシックの遺伝子"
メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲 ホ短調 第一楽章  
曲の最初から美しいメロディーがあふれ出てくる。
ドイツロマン派のメンデルスゾーン は1809年 ハンブルクに生まれ1847年 30代で亡くなる。
バロック時代の バッハのマタイ受難曲、しばらく演奏されていなかった、あまりメジャーではなかったバロックのバッハの名曲を19世紀に蘇らせたのがメンデルスゾーンです。
ベートーベンのバイオリン奏曲をあまり弾いていなかったものを取り上げて、ベートーベンを今は普通に聞く様になったのはメンデルスゾーンのおかげとも言っていい。
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者、音楽監督もやって、音楽院も作ってそこの院長にもなりました。
19世紀のモーツアルトといってもいい、天才です。
歴史に、政治に翻弄されたユダヤ人作曲家 メンデルスゾーンという言い方をしてもいいかと思う。
*結婚行進曲(劇音楽「夏の夜の夢」から)
途中で弦楽器、管楽器がこれぞメンデルスゾーンという美しいメロディーを奏でている。

ドイツのワーグナー 歌劇「ローエングリン」(Lohengrin) 新郎新婦の入場の時よく演奏される。
*歌劇「ローエングリン」から「婚礼の合唱」
セルゲイ・ラフマニノフ アレンジの達人 ピアノ一台でやったらどうかと 編曲 
*劇音楽「夏の夜の夢」からスケルツォ
メンデルスゾーンが自分でピアノを弾きながら作曲しているので、最初はこうだったんじゃないかと言う思いで、メンデルスゾーンが好きでこんなアレンジを残したのではないかと思います。

19世紀から20世紀にかけて、ウイーンフィルのコンサートマスター、音楽院のバイオリンの先生として大活躍した、作曲家ヨーゼフ・ヘルメスベルガー
*妖精の踊り(メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の軽やかな音楽をもとにして軽やかな音楽を書いたという)
ジャズのミュージシャンも影響を受けて、「春の歌」を神山純一さんが編曲  トーマス・ハーデン・トリオ
*メンデルスゾーンの「春の歌」(トーマス・ハーデン・トリオ演奏)